【価格比較】アガロース
はじめに
はじめまして。
自身の勉強も含めて今日から気が向いた時に、試薬に関してなにかしら書いていけたらと思いブログを開設させていただきました。
試薬に関してはひよっこですので、間違っていたりしたら、こっそり教えてくださると嬉しいです。
今日は、アガロースについて。
使う頻度が高い上に、値段も高い…ただの寒天デショ??
そう思う方も多いのではないかと思い、安くて良い製品はないかと価格比較を行ってみようと思います。
アガロースの種類
- 分離能の違い
- 高分子の分離目的
- 低融点
- 低分子の分離目的
など、用途に応じて使い分けるものです。
分離能が高いほどお値段も高くなる傾向にあるようです。
価格比較
私見かもしれませんが、アガロースといえばロンザのアガロースというイメージを持っております。
分離能にこだわるのであれば、LEグレード(低電気浸透度)のものが一番良いのではないかと思いますので、このLEグレードのアガロースで価格比較を行ってみます。
※すべての製品を網羅するわけではありません。調べた際に目についた製品でまとめました。
※購入検討する場合は、メーカー製品紹介ページなどで性能の確認をお願いします。
品名 (メーカー) |
品番 | 容量 | 価格 | 100gあたりの 価格 |
SeaKem® LEアガロース (Lonza) |
50004 | 500g | ¥92,000 | ¥18,400 |
アガロースKANTO LE (関東化学) |
01098-23 | 100g | ¥20,000 | ¥20,000 |
アガロース LE (ナカライテスク) |
01132-34 | 100g | ¥17,800 | ¥17,800 |
アガロース LE (アプロサイエンス) |
KE-5100-3 | 100g x 3 | ¥36,000 | ¥12,000 |
PrimeGel™ Agarose LE 1-20K (タカラバイオ) |
5800A | 100g | ¥24,000 | ¥24,000 |
Agarose, LE, Analytical Grade (プロメガ) |
V3125 | 500g | ¥84,000 | ¥16,800 |
HyAgarose™ LE Agarose, Multi-purpose (ACTGene) |
R9012LE-500 | 500g | ¥43,000 | ¥8,600 |
Agarose (Molecular Biology Grade) (Vivantis) |
PC0701-500g | 500g | ¥39,400 | ¥7,880 |
Agarose S (ニッポン・ジーン) |
318-01195 | 500g | ¥55,000 | ¥11,000 |
Agarose 500g (日本ジェネティクス) |
NE-AG02 | 500g | ¥60,000 | ¥12,000 |
※すべて2018年9月4日調べの価格です。
どの製品を選択するか‥
キャンペーン価格ではない、普段の価格で比較をするとVivantisのアガロースが、100gあたりの値段で比較すると安いようです。
最も高いところと比較すると3倍以上の違いがあります。
差が開きすぎていて、性能に不安を覚えますが、メーカーサイトを見てみると、多くの論文に引用されていることが確認できました。
キャンペーンで上記表示価格よりも安価に提供しているところもありました。
例えば、日本ジェネティクスでは2018年12月31日までキャンペーンを行っており、
価格が¥60,000→¥32,000になっていました。
これは安い!!
キャンペーンなどもうまく活用して安価に良い実験ができる製品選択ができると良いと思います。
もちろん、このメーカーのものをいつも使用しているから、これにするんだ!!という選択も良いと思います。
今回の記事が製品選択の参考に少しでもなりましたら幸いです。